Seven Groups

38種類のレメディは、バッチ博士によって7つのカテゴリーに分けられました。
不安と恐れ確信がもてない現状に関心がもてない孤独周囲(人・意見など)の影響を受けやすい落ちこみと絶望人のことを気にかけすぎている
また、グループとは別に、最後にレスキューレメディの説明が入っています

以下、「12の癒し手とその他のレメディ」より引用させていただきました。
不安と恐れ

ロック・ローズ 救急用のレメディー。希望も全くないような、緊急時のためのレメディーです。事故、突然の病気、あるいは患者が非常に怯えている時に。また、深刻な状況では、周囲の人まで怯えさせてしまうような時に。患者が気を失っている場合には、唇をレメディーで湿らせて与えることができます。また、他のレメディーを加えることが必要な場合もあります。例えば、気絶していて深いこん睡状態にあれば、クレマチスを、ひどい苦痛を伴う時にはアグリモニーを与える、というように。

ミムラス 病気、痛み、事故、貧乏、暗闇、孤独、災難といった世事に対する恐れ、日常生活での心配に。この状態にある人は、密かに恐れを抱いていて、他の人に自分から悩みを打ち明けることはありません。

チェリー・プラム 心が緊張しすぎて怯えている時に。分別を失ってしまいそうな恐怖。とてもひどい、恐ろしいことをしてしまう恐怖ー良くないことだとわかっていて、したいわけでもないのに、心に恐ろしい考えが浮かんで、衝動的にしてしまいそうな恐怖ーに。

アスペン 漠然とした未知の恐れ、理由もなく、説明もできない恐れに。患者は恐ろしいことが起こる予感におののいていても、それが一体何なのかわかりません。はっきり説明できない恐怖に、絶えず悩まされています。大抵の場合、人に話すことさえ怖くてできません。

レッド・チェストナット 人の心配をせずにはいられない人に。自分の心配をやめても、愛する人のためにしきりに気をもみます。よくないことが起こるのではないかと取り越し苦労をすることも多くあります。

確信がもてない 

セラトー 自分で決断するだけの自信がない人に。人にいつも助言を求めますが、たいてい間違った方向に導かれてしまいます。

スクレランサス 2つに1つを選べず、非常に悩む人に。一方が良いように思えても、その後すぐにもう一方がよく見えて決められません。大抵おとなしい人で、決められない悩みをほかの人に打ち明けることはなく、1人で抱えています。

ゲンチアナ 失望しやすい人に。病気の経過や日常生活の問題で、良い方向に進んでいるのに、少しでも遅れや、うまくいかないことがあると、疑って、すぐにがっかりします。

ゴース 希望をすっかりなくしてしまった状態に。もっと何かできることがあると信じるのをやめてしまった人に。説得されたり、他の人を喜ばせるために、さまざまな治療法を試してみることはありますが、同時に、回復の見込みはほとんどないと言ってまわったりもします。

ホーンビーム 自分の人生に課された務めを果たすだけの力が、精神的、あるいは肉体的に十分でないと感じる人に。やるべき仕事はうまくできているのに、毎日の仕事が多すぎて果たし切れないと感じる時に。自分の仕事をうまくやり遂げられるようになるには、心身の一部を強くしなければならないと思い込んでいます。

ワイルド・オート 人生で何か秀でたことをしたいと大きな望みを抱く人に。人生での経験を豊かに重ね、できる限り楽しみ、精一杯取り組みたいと願っている人です。彼らにとって難しいのは、どんな職業に 就くべきかを決めることです。やる気はとてもあるのに、心に一番訴えかけてくる強い衝動を感じ取れずにいます。それが物事の進行や決断を遅らせ、不満を引き起こすことが在ります。

現状に関心がもてない

クレマチス 夢見がちで、ぼんやりしていて、十分に意識が目覚めていないような人に。生きることに強い関心がありません。物静かで、現状をあまり楽しめず、現在よりも未来-理想が実現するかもしれない、もっと幸せになれるかもしれない希望ーに、生きています。なかには病気の時に、よくなる努力を全く、あるいはほとんどしない人もいます。より良い時を願って死を楽しみに待つことさえあります。このような人は、亡くなった愛する人にまた会えるのを楽しみにしているのかもしれません。

ハニーサックル 過去にとらわれている人に。おそらく、とても幸せだった時や、亡くなった親しい人の思い出に、また、かなえられなかった目標や大きな夢の中に生きています。過去に経験した以上の幸せを期待していない人です。

ワイルド・ローズ 十分な理由もなさそうなのに、起こること全てにあきらめている人です。人生を流れに任せてやり過ごし、ただそのままを受け入れ、物事を改善したり喜びを見出す努力をしません。不満も言わず、人生という戦いに降参してしまった人に。

オリーブ 精神的、あるいは肉体的に大きな苦痛を経験している人に。消耗しきってしまい、これ以上頑張る力が残っていないと感じています。毎日の生活が、何の楽しみもない重労働になっています。

ホワイト・チェストナット 望んでもいないのに、考え事や思いつき、議論での自分の意見が頭に浮かぶのをどうしても止められない人に。それは大抵、目の前のことへの関心が、集中できるほど強くない時に起こります。気がかりな考え事はずっと頭から離れないか、一時的に追い払うことができても、また戻ってきては堂々巡りして、精神的な拷問のようです。そういった不愉快な考えが、心から平和を締め出して、仕事のことや日々の楽しみに没頭するのを妨げています。

マスタード 憂鬱な気分に陥りやすく、希望を全くなくしてしまうことさえある人に。その様子は、暗く冷たい雲が影を落とし、生きる喜びや輝きを覆い隠してしまったかのようです。なぜそのような気分に襲われるのか、必ずしも理由や説明がつきません。このような状況で明るく、楽しそうに振舞うのはまず無理なことです。

チェストナット・バット 自分の経験や観察を十分に活かせない人に。日常生活でも教訓を得るのに、他の人より時間がかかります。一度経験すれば済む人もいる中で、このような人が教訓を学び取るには、より多く、時には何度も経験する必要があります。一度間違えれば十分であるか、他の人を注意して見ていれば、その一度の間違えさえしなくても済むものを、残念なことに、別の状況で、同じ間違いを繰り返してしまいます。

孤独

ウォーター・バイオレット 健康な時も病気の時も、独りでいるのを好む人に。非常に控えめで、物腰が静かで、無口で、穏やかな話し方をします。独立心がたいへん強く、有能で、独立独行の人です。他の人の意見に左右されることは、ほとんどありません。人と距離を置き、人に干渉せず、わが道を歩む人です。多くの場合、賢く、才能があります。彼らの穏やかさと落ち着きは、周囲の人への恵みとなります。

インパチェンス 頭の回転が速く、行動もすばやい人、あらゆる事を、迷うことなくすぐに済ませたいと願う人に。病気の時には、早くよくなりたいとやきもきします。彼らは、遅いことを、時間を無駄にする悪しきことと考えるため、ゆっくりした人に我慢するのが非常に難しく、何とか早くさせようと急かします。多くの場合、自分のペースで全てを行えるよう、一人で考え、働くのを好みます。

ヘザー 親しくつき合える人をいつも捜している人に。相手が誰であろうと関係なく、自分の関心事を話し合う必要のある人です。わずかの間でも、1人でいなければならないと、とてもみじめに感じます。

周囲(人・意見など)の影響を受けやすい

アグリモニー 平和を愛し、陽気で楽しく、ユーモアのある人、言い争いや不和に気がめいってしまうので、それを避けるためなら多くをあきらめようとする人に。いつも悩みを抱え、心配で落ち着かず、精神的あるいは肉体的に苦しんでいるのですが、冗談を言っては悩みをユーモアの影に隠しています。そのため、周囲の人には、とてもつき合いやすい友人だと思われています。自分を奮い立たせ、明るく元気に苦痛に耐えていけるよう、アルコールや薬物を過剰にとることがよくあります。

セントーリー 親切で物静かで、従順な人、他の人の役に立ちたいと思うあまり、自分の力を酷使する人に。人のために尽くしたいという気持ちがとても強いため、自発的な助け手になるというより、従うだけの召使のようになってしまいます。人の良さから、自分のすべき以上のことを引き受け、本来与えられている人生での務めを、おろそかにしてしまうことがあります。

ウォルナット 人生にはっきりした理想や目標を持ち、それに向けて行動している人です。このような人は、まれに他の人の熱意や確信、強い意見につられて、自分の考えや目標、なすべき仕事から外れてしまうことがあります。このレメディーは、目標を貫き通す力を与え、外部の影響から保護します。

ホリー 時に、嫉妬や妬み、復讐心、疑いといった気持ちに苛まれてしまう人に。さまざまな苛立ちに。大抵の場合、実際に暗い気持ちになる理由は何もないのに、心の内で非常に苦しんでいることがあります。

落ちこみと絶望

ラーチ 自分のことを、周囲の人と同じくらい有能で価値があると考えられない人に。失敗を予想し、決して成し遂げられないと感じているので、達成に向けて思い切ってやってみたり、情熱を傾けて努力することがありません。

パイン 自分を責める人に。物事がうまくいった時でさえ、もっとよくできたはずだとその結果や自分の努力に満足することがありません。一生懸命努力しているのに、些細な間違いさえ気にしてひどく悩みます。時には、人の間違いの責任まで負おうとします。

エルム 良い仕事をしている人です。人生での務めを果たしたいという強い衝動に従って、重要なことをしたいと望んでいます。しかも、これは大抵、人類全体のためになることです。けれども時として、自分の引き受けた仕事があまりに困難で、人間の力の及ぶものではないと感じて憂鬱になることがあります。

スイートチェストナット 耐えられないほどの、とても大きな苦悩を経験している人に。心や体が我慢の限界にまで達し、今にもくじけて倒れそうになっている時に。後に残されているのは、完全に敗北し、消えて滅びること以外何もないように見えるときに。

スターオブベツレヘム とてもつらい不幸を生む状況にあって、深い悲しみに沈んでいる人に。愛する人の死、事故後の恐怖、深刻な知らせにショックを受けた時などに。慰められることさえ拒むような時に、このレメディーは心を和らげてくれます。

ウィロー 苦労や逆境に苦しんできた人に。人生がもたらす成功によって多くを判断するため、困難な経験を不満や憤りなくして受け入れるのが難しい人に。こんなにひどい試練を受けるいわれはないのに、不公平だと苦々しく思っている人です。多くの場合、以前は楽しんでいた人生の物事にさえ関心が薄くなり、活発に行動することが少なくなっています。

オーク 病気を直すために、あるいは日常生活で必死になって奮闘している人に。希望がないように見えるときも努力し続け、戦うのをやめません。病気のせいで、自分の役目が果たせなかったり、他の人の力になれないと、自分に腹を立てます。大きな困難に立ち向かい、希望を失わず努力し続ける、勇敢な人です。

クラブアップル 浄化のためのレメディーです。自分にはどこか汚れたところがあるように感じる人に。それは大抵、あまり重要でなさそうなことです。あるいは、深刻な病気があるのに病気をほとんど省みず、もっと些細なことを非常に気にかける人もいます。いずれの場合も、心の大部分を占めることや、どうしても治さなければならないと思えることから解放されたいと強く望み、それがかなうのかどうか不安に思っています。治療がうまくいかないとがっかりします。このレメディーは浄化役となるので、患者が、何かの理由で体に入り込んだ毒を取り除かなければならないと信じている場合に苦痛を清めてくれます。

人のことを気にかけすぎている

チコリー 他の人が何を必要としているのかを非常に気にかける人です。子供や身内、友人の世話をやき過ぎることがよくあり、いつも正すべきことを見つけようとします。自分が間違いだと思うことをしきりに指摘しては楽しんでいます。自分の気にかけている人たちが、傍にいてくれるのを強く望んでいます。

バーベイン 確固たる主義や思想を持っている人です。彼らは、自分の考えが正しいことに自信があるので、めったに考えを変えません。周囲の人全員を、自分と同じ人生観を持つようにしたいと強く願っています。意志が強固で、自分が教えたいと思うことに確信がある時には、非常に勇ましい人です。病気になると、多くの人がとっくにあきらめるような状態になっても、奮闘しつづけます。

バイン たいへん有能な人です。自分の能力を確信し、物事をやり遂げる自信があります。そのために自分の正しい行い、あるいは正しいと確信している行動を他の人もするよう説きつけるのが、本人のためになると考えています。病気の時でさえ、世話してくれる人に指図します。緊急時には、おそらく非常に頼もしい人でしょう。

ビーチ 周囲のあらゆるものの中に、もっと多くの良い点や美しい点を見出す必要がある人のために。たくさんのことが間違っているように見えても、その内側では何かしら良い点が育まれていることに気づけるようになる必要のある人です。人間やあらゆる存在は、それぞれが最終的な完成に向けて努力していることを理解し、もっと寛容で忍耐強く、自分と違うやり方を受け入れる能力を身につける必要のある人のためのレメディーです。

ロックウォーター 非常に厳格な生き方をしている人です。人生の喜びや楽しみが、自分のなすべき仕事の妨げになるのではないかと考え、その多くを我慢します。自分を厳格に監督し、立派で有能で、活動的でありたいと願い、そのようにいられるならどんなこともいといません。他の人が心を惹きつけられ、自分の考えに従うことで、より良くなっていくようなよい手本でありたいと思っています。

その他、緊急時に

レスキューレメディ パニック、ショック、昏睡、急の体調不良など、緊急時、または急に何かが起こったときなどに使用します。心や体がびっくりしている、急な反応をしめしているときにも使えます。世界で一番多く使われいるレメディです。中には5種類の花が入っています。ロックローズ、スターオブベツレヘム、インパチェンス、チェリープラム、クレマチス。